初めまして。
バイオ研究に没頭するsangorouです。
この度、私は人生初のマラソンに挑戦することになりました。
今記事では、マラソンの体験から得られた気づきが研究活動にかなり似ているのではないか??
という内容です。
マラソンの内容
私がマラソンに出場することになったきっかけは、研究室の先輩から誘われて、
ハーフマラソンに一緒に出ようというイベントが発生したことでした。
出場するハーフマラソンは都内の北千住にある河川敷で3月に行われます。
ハーフマラソンに出るにあたって事前の準備が必要になるので、
私たちは月に1回程度、12月ごろから10数kmを友人と走って軽く体慣らしをしていました。
そして本番の日は、朝の9時ごろから荒川の河川敷で20 kmをひたすら走ることになります。
ハーフマラソンの参加人数は約60人程度、
スタートラインに集合して合図がなって20 kmのランがスタートしました。
コースは、全長5 kmの1本道を4往復するというもので、
目標はできるだけ早くゴールインすることでした。
マラソンで生じたトラブルから得たもの
しかしながら、このマラソンで私は大きなミスを犯してしまいました。
それは、往復回数を間違えるというミスです。
本来は4往復する必要があったのですが、
走っているうちに頭が回らなくなり2往復でゴールしたことになると勘違いしてしまいました。
そのため、残り15kmを過ぎたあたりから体力の余裕を感じていたので、
残り5kmのゴールのために加速しました。
さらに、残り数100mになった段階では全力疾走し、
折り返し地点についた段階でゴールしたと勘違いしてしまいました。
見ていてイタイ人ですね。笑
とっても恥ずかしかったです。。。
ゴールしたと思い込んでいて休んでいたところ、研究室の先輩から
「休んでるの?」と聞かれ、まだ半分しか走っていないことに気づきました。
絶望です。
「まじか!」と内心思ったものの、走るしかないのでランを再開しました。
この時点で残された体力は多くはなかったので、
当初の目標であった「早いタイムで走る」を変更し、
「今持つエネルギーをできるだけ長く維持し、完走すること」へと目標を変更しました。
そのため、疲れない速度で走り、走ること自体を楽しむスタイルで走り続けました。
さらに、完走するために、「前に進むことを止めない」
「どんな状況でもゆっくりでいいから走り続ける」ことを意識しました。
残りの10kmを地道に走り続けることで完走し、
思ったよりも順位を落とさずに終えることができました。
私はこのトラブルによっていくつか得た考えがありました。
それは以下の通りです。
まず第1に思ったことについてですが、これは
「早いタイム」を意識して走っていた頃は周囲と自分を比較して、
早く走っている人にペースを合わせて追いつこうとしていました。
そのため、しんどい時間が多くあり、長くは続きそうにありませんでした。
「持続可能なペースで走り完走する」ことを意識し始めてから気持ちと体が楽になり、
一定のペースで長距離を走り続けることができました。
2つ目に思ったことについてです。
これは、早く走ることも大事だが、ゴールすることの価値もより大きいのではないかという意味です。
マラソンを走っている道中では、体の異常や気力からなのか、沿道で止まってしまている人を
幾人か見かけました。また、ゆっくりと歩いている人も見受けられました。
そうした方々を見ながら走っていると、
ゆっくりでも完走することに価値があるのではないかと思うようになりました。
3つ目に思ったことは、ゆとりのある走り方の方が結果的にはいいのではないかということです。
最初の10kmのランは、ゆとりがなくとにかく早く走ることだけを考えていました。
その後、ゆっくりと走るように変更しましたが、最初のエネルギー消費の影響が大きく、
その消費がなければ後半10kmでの走るペースをもう少し早くできたと感じています。
なので、最初からゆとりのあるペースで走っていれば、結果も早かったかもしれず、
さらにマラソンの過程もより楽しむことができたのではないかなと感じています。
研究活動とマラソンの共通項
私はマラソンで上記のような気づきを感じましたが、
これらの気づきは研究活動にも共通しているのではないかと思いました。
というものです。
1番目については、
上司の意見や同期の進捗に焦りを感じて、そのペースに合わせて焦って実験を進めるよりも、
自分に合ったペースで実験を進めていく方が、よう結果になるのではないかという意味です。
マラソンでは他人のペースに合わせると早く走れますが、いずれ限界が切れしまいます。
研究も同様で、自分に限界がきて研究活動がストップしてしまう事態になるよりは、
自分のペースにあった速度で進めていくことのほうが大事なのではないかなと思います。
2番目については、
研究成果を早く出すことの価値以上に、自信を持った成果を時間がかかっても出すことのほうが
価値があるのではないかということです。
マラソンでは、早く走ることで結果は出すことができますが、
マラソン後は身体が疲れて何もできなくなってしまいます。
研究活動に置き換えると早く進めて実績を出しても、
その後疲れて研究に対して向き合うことが難しくなる、
何もできなくなってしまうということになれば勿体無いです。
早く結果を出すこと以上に、時間をかけてでも丁寧な成果を出すことのほうが
疲れることがなく精神的にも安定するため持続可能な研究にしやすいと感じます。
3つ目については、
限界の速度で研究を進めると心の余裕がなくなり、
遊びの研究や独創的な発想などが難しくなるが、
心に余裕がある速度で研究を進めると、
研究そのものの過程を楽しむことができるのではないかという意味です。
特にバイオ系の研究活動は失敗体験が多く、精神面に悪い影響を与えがちなので、
この過程を楽しむという進め方は大切なのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事は、私がハーフマラソンを通して研究活動と共通したコツを感じたという内容でした。
バイオ研究は実験結果と長いこと向き合って正解らしいものを見つけ出す作業で、
長い距離を走り結果を出すというマラソンと似たコツがあるのは確かにあり得そうですね。
こんな共通点を私は感じ取ったので、
マラソンに対して親近感が湧いてしまいました!
研究活動を良いものにしていくためにも、今後もマラソンを続けていきたいと思っています。
続報をご期待ください。
コメント